秩父鉱山のバスタム石

どーも、東雲鉱物科学研究所です。

 

2021年8月22日に秩父鉱山に、行ってまいりました。

実は8月が、自分の誕生日なので、プレゼントがてら、秩父鉱山に登ってきました。

 

今日こそは、石灰沢に行くぞ!と息巻きながら、秩父鉱山へと向かいました。

朝は5時半起き。

電車の中は、爆睡笑笑。

 

まず、出合に到着し、後の予定もあったので、30分程鉱物を探していました。

 

お盆が長雨だったせいで、大きな鉱石が沢山ありました。

 

では、出合での採集品を見ていきましょう。

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アクチノ閃石です。

鉱石の間に、落ちていました。

前に採集した標本の片割れなのかな?とか思ってました。

 

お次。

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なんて事ない、磁鉄鉱です。

ルーペで見てみると、針状結晶が見られたので、採集してきました。

余談ですが、磁鉄鉱の自形結晶って綺麗ですよね?

とある標本屋さんでは、5000円して、躊躇したのを覚えています。

 

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多分、閃亜鉛鉱の単体結晶だと思います。

磁性はありませんでした。

 

ただ、すぐ横に閃亜鉛鉱がありました。

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標本の上部を覆っています。

磁性はありませんでした。

亜鉛鉱だと思います。

 

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柘榴石の標本です。

中央を斜めに灰鉄柘榴石の脈が入っています。

かなり透明度があります。

お気に入りの標本です。

 

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マンガン鉱です。

丸く結晶が、入っています。

中々綺麗です。
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この2枚は、一つの鉱石だったのですが、鉱床で割った時は、かなり綺麗なピンク色だったのです。

ですが、家に持ち帰ってみたら、消えていました。

マンガンの儚さを、恨みました笑笑。

しょうがないマンガンだもの。。。

 

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今回のお気に入り標本です。

灰鉄輝石の鉱石です。

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マンガン鉱物が見えます。

バスタム石なんじゃないかと思います。

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灰鉄輝石の結晶が見えます。

綺麗な針状結晶をしています。
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マンガン鉱物です。

これも、採集した時はもうちょっと鮮やかでした。
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亜鉛鉱です。
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下にマンガン鉱物と、上に灰鉄輝石の結晶が見えます。

 

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柘榴石です。

透明度も抜群ですね。

中々見ないタイプです。

 

お次は、大黒鉱床の採集品です。

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石英の中に閃亜鉛鉱の結晶が見えます。
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こちらは、上の写真を別の角度から、撮影したものです。
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珪灰鉄鉱です。

ルーペで見てみると、四角い結晶が見えました。
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こちらも珪灰鉄鉱です。

上と同じく、ルーペで、四角い結晶が見えます。

 

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最後に、出合で見つけた鉱石です。

綺麗なヨハンセン輝石の結晶が見えています。

割りたかったのですが、重さは軽く10キロくらいはあり、ハンマーでも傷一つつきませんでした。

1時間くらい粘りましたが、あまりの硬さに諦めました。

 

他にも、緑色の柘榴石の入った鉱石もありましたが、そちらも、歯が立ちませんでした。

 

大黒鉱床は、かなり荒れていて、マンガン鉱物や、灰ばん柘榴石が多く見られました。

大人の拳だいの大きさのものありましたが、採集はしませんでした。

オキシプランボローメ石などもありました。

 

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トンネル工事の為、石灰沢には行けませんでした。

写真の通りなので、皆さん、大黒トンネルには入らないようにしましょう。

安全第一ですから。

 

今回の採集は、沢山採集できたので、満足の行く採集でした。

 

早く石灰沢には、行きたいですね。

 

これで、今回の採集品の紹介は終わりです。

 

皆さんも秩父鉱山に登る時は、万全の態勢で登ってくださいね。

 

ではではー。