鉱物学のすすめ

どーも、東雲鉱物科学研究所です。

 

最近はめっきり寒くなってきました。

それにつれて、新型コロナが大流行になっています。

鉱物採集に行きたいですが、ステイホームが推奨されています。

 

そんな中、筆者がおすすめしたいのが、「鉱物学」を学ぼうということです。

難しいなぁと思った方!

自分に合ったレベルの専門書を読んでみてください。

鉱物に対する目線が変わること間違いなしです。

 

それでは、筆者がおすすめしている鉱物学の専門書です。

 

最初の入門編は、雑誌「ミネラ」です。

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写真が多く、一般的なコレクターの方向きです。

内容は、多岐にわたり、初心者から、玄人向きの特集もあります。

(電子のエネルギー状態や、バンド理論を鉱物に絡めた特集が印象的でした。気になる方は、大学で物理・化学を専攻しましょう。)

 

お次は、これ。

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ヒスイに関する書籍です。

日本の国石に認定されたのが、ご存知、ヒスイです。

ヒスイは、正式名称はヒスイ輝石であり、オンファス輝石とは密接な関係にあります。

実際、緑色の部分を調べてみたら、オンファス輝石であった例が知られています。

 

本書籍では、ヒスイ輝石の再発見の物語や、ヒスイ輝石に関する鉱物学的な研究が紹介されており、初心者から中級者向きになります。

出版が日本鉱物科学学会であるため、信頼できる内容になっています。

 

お次はこちら。

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秩父鉱山に関する研究がメインの書籍になります。

どんな鉱床で、どの様な鉱物が発見されたかが、表記されています。

ある程度、鉱物学を知っているよと言う方におすすめです。

実際に秩父鉱山に登って鉱物採集をすると言う場合には、非常に役立つ内容になっています。

秩父鉱山で採集された鉱物の写真も掲載されており、非常に綺麗で便利で、役立つ情報が満載です。

筆者も、論文を書く際に参考にさせてもらっています。

 

お次はこれ。

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「鉱物各説」です。

上級者向けになります。

色々な鉱物の特性や共生鉱物、データがかなり詳しく書かれています。

今まで、紹介した書籍でも満足出来ない、もっともっと勉強したいという方におすすめです。

 

お次はこちら。

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X線結晶構造解析入門」です。

こちらは、大学生または院生に向けた専門書となります。

内容は鉱物の結晶構造を解析するにあたっての、エワルド球、逆格子点、ブラベ格子、ブラッグ方程式などの専門知識です。

鉱物とはあまり関係ない様な感じですが、大学生の時に読んでみたかったなと筆者は思っています。

化学的な解析を行うにあたってのことがメインであり、鉱物の名前などはあまり出て来ません。

大学の教科書みたいな立ち位置と考えて頂けたら、幸いです。

 

最後はこちら。

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「現代化学」です。

鉱物学とは関係ないじゃんと思われがちですが、特集に鉱物の頁があります。

鉱物学は、別の見方をすれば、化学です。

鉱物学では、化学組成式が重要です。(結晶構造もですが。)

その為、鉱物学と言う学問をもっともっと追求してみたいと言う方は、化学を専攻するべきだと筆者は思います。

 

色々、すっ飛ばして見てきましたが、以上が筆者がおすすめする書籍及び専門書になります。

せっかく、長い人生の中で鉱物学と言うものに出会えたのですから、とことん好きになって頂きたいです。

この書籍の紹介が皆さんの勉強の一助になれば幸いです。

 

寒い日が続きますし、ステイホームなので、鉱物学を学んで、日々過ごしていきましょう!

 

ではー。