朝日根のパンペリー石

どーも、東雲鉱物科学研究所です。

2022年11月5日に、朝日根にパンペリー石を採集しに行ってきました。

綺麗な標本を採集できたので、紹介したいと思います。

 

まず、最寄り駅は東武東上線小川町駅です。

小川町駅のロータリーに、イーグルバスのバス停があり、そこから、白石車庫行きに乗ります。

30分程で、皆谷と言うバス停に到着しますので、そこで降ります。

 

バスの進行方向に、数メートル行くと、車が数台停められる、開けた場所が見えて来ます。

ちなみに、広場にはトイレと東屋が完備されており、そこでお昼を食べることもできます。

 

その広場を右手に曲がると、朝日根橋があり、そこを渡ります。

渡り切ると、この先通行止めの看板があります。

そこを降りて行くと、産地の河原に出られます。

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朝日根橋から、産地を写した写真です。


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産地の河原から、朝日根橋を写した写真です。

 

河原は、大きな岩石が多く、大きめのロックハンマーを持っていくと、便利です。

後は、川の中に入る為に、長靴を持っていくと便利です。

 

蛇紋岩や、緑色岩、かんらん岩、オンファス輝石、曹長石などが採集できます。

肝心のパンペリー石は、緑色岩や変はんれい岩中に細脈で、産出します。

 

ここからは、採集したパンペリー石の紹介です。

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緑色岩中に曹長石が入っています。

その両脇に、緑色のパンペリー石が確認できます。
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上の曹長石の脈を拡大して、写した写真です。

緑色のパンペリー石が見えます。

 

次は、かなりの大物です。

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太い脈のパンペリー石が観察できます。

河原に一つだけあった岩石を割って、出てきたものです。

水に濡らして写すと、かなり綺麗なパンペリー石が見えます。

細い脈のパンペリー石が、多い中、こんな大物を採集できたのは、嬉しかったです。

 

朝日根は、かなりアクセスの良い産地でした。

バスの本数は、少ないので、気をつけて行ってきてください。

 

ただ、もう露頭が砂防ダムの下なので、川に供給されるパンペリー石は、ほとんどありません。

実際に採集できたのは、ビギナーズラッキーだと思っています。

ただ、小さいものなら、残っているのではないかと思います。

 

秋頃に行くのが、一番良い産地だと思います。

行かれる方は、気をつけて、行ってきてください。

 

最後に参考にした書籍を書いておきます。

鉱物採集の旅 1 (東京周辺をたずねて) [新版]です。

国会図書館で、借りることが出来ますので、是非参考にして下さい。

 

ではではー。