渋沢鉱山の金紅石と黄鉄鉱
どーも、東雲鉱物科学研究所です。
2022年5月28日に、神奈川県秦野市にある渋沢鉱山に、鉱物採集に行ってきました。
都内からなら、1時間半もあれば到着します。
渋沢駅からバスで、10分の場所にある「峠」で降ります。
バス停から、「南」に向かって歩きます(バスは広場で折り返しますが、バス停の先の道を歩いていきます。
道なりに行くと、突き当たりに当たります。
そこを右側に曲がります。
(ここは真っ直ぐではなく、右に曲がる)
右側に曲がるとすぐに、また分かれ道に当たりますが、今度は左側に曲がります。
(真っ直ぐ伸びている道を歩いていく)
この道を歩いていくと、大きな岩を置いてある場所が現れます。
その道を少し歩いていくと、林道の入り口に到着します。
この道をずっと歩いていきます。
林道に架かる橋があったらしいですが、今はもうないです。
なので、石を跳んで、対岸に渡ります。
そこからは、川沿いに、かなり細い林道を渡っていきます。
道は終始、ぬかるんでいるため、長靴で行くことを強く、おすすめします。
細い道を抜けたところで、河原に降りられる道があります。
そこが、産地です。
渋沢鉱山は、石膏の採掘をしていました。
今でも、坑道が残っています。
こちらも、坑道が2つありました。
右端に写っているのは、教育委員会が設置した鉱山の沿革を書いた看板です。(錆び付いていて、読めませんでした)
こちらが黄鉄鉱の露頭になります。
この岩の中に、小さな黄鉄鉱の粒が観察できます。
河原には、先人たちが割っていった鉱石が、沢山あります。
なので、あまりハンマーの出番は、ありませんでした。
河原の写真。
露頭をアップで撮影したものです。
こちらからは、採集した標本の紹介になります。
まずは、黄鉄鉱。
小さいものが多いですが、大きな結晶を採集できました。
次は、金紅石。
石英中に赤みがかった結晶で、産出します。
大きな塊で、河原に一つだけ、ありました。
お次は、小さな金紅石の標本。
中央の赤い部分が、金紅石になります。
大きな塊は少ないですが、石英の塊を丹念に見てみると、見つけられます。
小さいですが、お気に入りの標本です。
帰りは、14時のバスに乗り、帰りました。
夏は、虫除けスプレーと、後は長靴があると便利な産地です。
河原には、小さな黄鉄鉱の入った標本が、取りきれないくらいにあります。
実際、あんまり、ハンマーはいらない感じがしました。
露頭の上部には、旧坑道が残っています。
入り口は、塞がれていないため、入ることはできますが、万が一の場合があるため、入るのはやめた方がが良いです。
都心からのアクセスも抜群で、綺麗な黄鉄鉱を採集できるので、おすすめの産地です。
ただ、生い茂った林の中を歩くため、事前の準備は、必要になります。
今回の採集は、大きな黄鉄鉱の標本と、金紅石を採集できたので、満足のいく採集でした。
皆さんも、行く場合は、気をつけて行ってくださいねー。
ではではー。