渋沢鉱山の金紅石と黄鉄鉱

どーも、東雲鉱物科学研究所です。

2022年5月28日に、神奈川県秦野市にある渋沢鉱山に、鉱物採集に行ってきました。

 

最寄りの駅は、小田急線の渋沢駅です。

都内からなら、1時間半もあれば到着します。

渋沢駅からバスで、10分の場所にある「峠」で降ります。

バス停から、「南」に向かって歩きます(バスは広場で折り返しますが、バス停の先の道を歩いていきます。

 

道なりに行くと、突き当たりに当たります。

そこを右側に曲がります。

f:id:axinite:20220528153620j:image

(ここは真っ直ぐではなく、右に曲がる)

 

右側に曲がるとすぐに、また分かれ道に当たりますが、今度は左側に曲がります。

f:id:axinite:20220528153736j:image

(真っ直ぐ伸びている道を歩いていく)

 

この道を歩いていくと、大きな岩を置いてある場所が現れます。

f:id:axinite:20220528153851j:image

その道を少し歩いていくと、林道の入り口に到着します。

f:id:axinite:20220528153951j:image

この道をずっと歩いていきます。

 

林道に架かる橋があったらしいですが、今はもうないです。

なので、石を跳んで、対岸に渡ります。

そこからは、川沿いに、かなり細い林道を渡っていきます。

道は終始、ぬかるんでいるため、長靴で行くことを強く、おすすめします。

 

細い道を抜けたところで、河原に降りられる道があります。

そこが、産地です。

f:id:axinite:20220528154128j:image

渋沢鉱山は、石膏の採掘をしていました。

今でも、坑道が残っています。
f:id:axinite:20220528154121j:image

こちらも、坑道が2つありました。

右端に写っているのは、教育委員会が設置した鉱山の沿革を書いた看板です。(錆び付いていて、読めませんでした)

 

f:id:axinite:20220528154131j:image

こちらが黄鉄鉱の露頭になります。

この岩の中に、小さな黄鉄鉱の粒が観察できます。

河原には、先人たちが割っていった鉱石が、沢山あります。

なので、あまりハンマーの出番は、ありませんでした。
f:id:axinite:20220528154134j:image

河原の写真。


f:id:axinite:20220528154124j:image

露頭をアップで撮影したものです。

 

こちらからは、採集した標本の紹介になります。

 

まずは、黄鉄鉱。

小さいものが多いですが、大きな結晶を採集できました。

f:id:axinite:20220528210915j:image
f:id:axinite:20220528210919j:image

 

次は、金紅石。

f:id:axinite:20220528211013j:image

石英中に赤みがかった結晶で、産出します。

大きな塊で、河原に一つだけ、ありました。

 

お次は、小さな金紅石の標本。
f:id:axinite:20220528211010j:image
f:id:axinite:20220528211016j:image

中央の赤い部分が、金紅石になります。

大きな塊は少ないですが、石英の塊を丹念に見てみると、見つけられます。

小さいですが、お気に入りの標本です。

 

帰りは、14時のバスに乗り、帰りました。

夏は、虫除けスプレーと、後は長靴があると便利な産地です。

 

河原には、小さな黄鉄鉱の入った標本が、取りきれないくらいにあります。

実際、あんまり、ハンマーはいらない感じがしました。

露頭の上部には、旧坑道が残っています。

入り口は、塞がれていないため、入ることはできますが、万が一の場合があるため、入るのはやめた方がが良いです。

 

都心からのアクセスも抜群で、綺麗な黄鉄鉱を採集できるので、おすすめの産地です。

ただ、生い茂った林の中を歩くため、事前の準備は、必要になります。

 

今回の採集は、大きな黄鉄鉱の標本と、金紅石を採集できたので、満足のいく採集でした。

 

皆さんも、行く場合は、気をつけて行ってくださいねー。

 

ではではー。