秩父鉱山出合産の緑簾石

どーも、東雲鉱物科学研究所です。

 

2022年の5月3日に、秩父鉱山に鉱物採集に行ってきました。

ゴールデンウィークということもあり、かなりの人たちが、出かけていました。

翌日に特急券を購入しておけば、良かったのですが、当日でも大丈夫だろうと、たかを括っていたら、見事に売り切れでした。

そのため、三峰口駅からの9時のバスには乗れず、12時半のバスに乗り、秩父鉱山を目指しました。

 

当初は、石灰沢でベスブ石やホルツタム石を採集するつもりだったのですが、時間がなく、仕方なく出合での採集になりました。

一部区間が通行止めみたいです。

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かなり綺麗な標本を採集出来ました。

 

ここからは、採集した標本の紹介です。

 

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クリーム色のベスブ石です。

右端に、結晶面が観察できます。

出合から、撤退する直前に採集しました。


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こちらも、ベスブ石です。

 

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これは、柘榴石と緑簾石です。

何個か割れていたものがありましたが、綺麗なものを採集してきました。

 

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この3枚の写真は、全部同じ鉱石塊から、割り出した標本です。

透き通った緑簾石の結晶が観察できます。

特に3枚目の標本が、私のお気に入りです。

 

今まで、10年以上、鉱物採集をしてきましたが、ここまで美しい緑簾石の結晶を採集したことはありません。

非常に、感動しましたし、こういった標本を採集することで、鉱物採集がやめられない気持ちになります。

 

結晶性石灰岩とホルンフェルスが、混じった様な鉱石塊を見つけたら、是非、くまなく観察してみて下さい。

かなりの確率で、結晶性石灰岩とホルンフェルスの間に、スカルン鉱物が入っています。

出合には、こういった状態の鉱石塊が、大小様々な大きさで、転がっています。

しかも、綺麗な標本が多いです。

 

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最後の写真は、川を撮影したものです。

いつ見ても、秩父鉱山の川は綺麗です。

 

ゴールデンウィークの後半に差し掛かってきましたが、これから登る方は、気をつけて行ってきてくださいね。

 

ではではー。