寄居町西ノ入のひすい輝石岩②
どーも、東雲鉱物科学研究所です。
先週に行った西ノ入の稚児岩に、また採集に行ってきました。
今回は、具体的な行き方などは、省きます。
「寄居町西ノ入のひすい輝石岩①」の方に、詳しく書いてありますので、そちらを参照して下さいね。
前回は、沢の入り口で、ひすい輝石岩を2つ採集しただけで、撤退しましたが、今回は沢の上流部を徹底的に調査しました。
下から、稚児岩を見上げた写真です。
これは、沢の上流部を撮影したものです。
真っ直ぐ林道を越えていくと、自分と稚児岩の間を塞ぐように、この沢が現れます。
調べたところ、沢は稚児岩を迂回するようなかたちで、半円を描くように流れていました。
沢の転石を、上流に遡りながら、調べたところ、ほとんどは蛇紋岩ばかりでした。
蛇紋岩が7〜8割、ひすい輝石岩が1〜2割くらいです。
沢はそのあと、どんどんと細くなりながら、山の奥に進んでいっていました。
ただ、稚児岩から離れたところに流れていくので、転石はどれも蛇紋岩でした。
ひすい輝石岩は、稚児岩から、供給されており、それが斜面や沢に落ちてきているみたいでした。
沢の上流部にいたとき、人の声が聞こえてきました。
最初は、なんかの聞き間違いかと思いましたが、子どもと大人の声だったため、どこかの博物館や同好会の人たちが、来たのかと思っていました。
その内、石を叩く音が聞こえたため、自分と同じ目的かと、察しました。
下流に行ってみると、親子連れの姿があり、声を掛けられました。
そして、驚いたことに、私のブログの読者さんでした。
初めて、読者の方にお会いしたので、正直言ってかなり驚きました。
前回に挙げたひすい輝石岩の写真を見て、来たとのことでした。
自分の採集した標本を綺麗だと言われて、とても嬉しく思いました。
少し、立ち話をしましたが、ひすいハンターの方みたいでした。
実は私も糸魚川のひすい海岸で、ひすい採集をしたことが、ありました。
が、ネフライトを採集できただけでした。
それ以来、チャレンジしていませんでしたが、今回、彼からコツを聞けたので、また採集にチャレンジしてみたいなと思いました。
話しが長くなってしまいましたが、この後は、採集した標本です。
(2021年11月13日に採集)
まず初めは、こちらから。
前述した、緑がかった石英です。
断面は風化が進んでいないため、綺麗なままでした。
次はこちら。
石英と不明鉱物です。
これは沢ではなく、上流部の斜面で採集しました。
石英の転石中に、べっこう飴色の鉱物が、しばしば見受けられます。
今回、綺麗なままのものを採集できましたが、正体は不明です。
お次はこちら。
なんてことない蛇紋岩です。
皮膜の模様が綺麗だったため、採集しました。
ここの蛇紋岩には、皮膜に覆われるタイプと、磁鉄鉱と伴に産出する2タイプがありました。
最後はこちら。
沢の上流部から、撤退しようとしたとき、斜面で見つけた鉱物です。
辺りを見渡しましたが、同様なものはありませんでした。
酸化鉄を含むために赤くなった石英だと思います。
2つに割り、2つとも採集しました。
1番下の写真は、綺麗な結晶になっている所をアップで撮影したものです。
かなり、綺麗な鉱物だったため、今回の採集では、1番の成果でしょう。
今回の採集は、沢を重点的に探索しました。
採集品も、中々良いものが多く、実りある採集だったと思います。
また、自分のブログを見て、訪れた方に出会うという、びっくりした採集でもありました。
皆さん、いつも訪問して頂き、ありがとうございます。
ケガのないように、鉱物採集を楽しんで頂けると嬉しいです。
ではではー。
寄居町西ノ入のひすい輝石岩①
どーも、東雲鉱物科学研究所です。
今回は、埼玉県寄居町西ノ入にひすい輝石岩を採集に行きました。
(2021年11月6日採集)
西ノ入では、ひすい輝石岩を採集することができます。
稚児岩と言う場所が露頭になります。
この産地では、ひすい輝石岩を採集することができます。
決して、ひすい輝石ではありません。
この産地のひすい輝石には、石英がかなりの量が混じっています。
そのため、かなり割れやすいです。
Googleマップで見たひすい輝石岩の露頭である稚児岩の場所です。
まず、折原駅で降りたら、五ノ坪公会堂を目指して歩きます。
30分程度で、到着することができると思います。
五ノ坪公会堂を目指して歩いていくと、写真の看板に出会います。
この道を真っ直ぐ、進みます。
道の横には、稚児岩の由来が書かれている看板があります。
ここから、稚児岩まで、道なりに真っ直ぐ進んでいきます。
途中までは舗装されていますが、段々と草が生い茂った道に変わっていきます。
とにかく、ずっとこの道を真っ直ぐです。
途中、右側に沢が現れます。
沢の入り口には、イノシシ用の罠があります。
この沢からでは、稚児岩には行けません。
ずっと進んでいくと、枯れ沢にぶち当たります。
木の丸太で対岸に渡れるようになっていますが、私が行った時は、倒木で渡れませんでした。
しかし、少し沢の下流に行けば、沢を跨いで渡ることができます。
こんな感じの沢です。
沢の対岸を撮影したもので、ここでひすい輝石岩を2つ採集しました。
沢にはすでに、ひすい輝石岩の転石が、数多く転がっています。
しかし、いくつか割ってみましたが、これといったものは、ありませんでした。
対岸に渡ると、割れた状態のひすい輝石岩が、2つも転がっていました。
なので、ここで採集をしました。
ここからは、採集した標本の紹介です。
まずは、ひすい輝石岩から。
同じものをフラッシュ有り無しで、撮影したものです。
同じく、大きめなひすい輝石岩の写真です。
色々な角度から、撮影しました。
最後に、もう一つ。
蛇紋石だと思います。
沢に一つだけ、落ちていました。
皮膜が綺麗で、採集してきました。
あまり過酷な感じではなく、道に迷うことがなければ、ちゃんと辿り着くと思います。
今回は、採集品はひすい輝石岩と蛇紋石だけでしたが、まだ何かありそうな雰囲気が、漂っていたので、もう一度近い内に採集に行こうと思っています。
〜当ブログを訪問してくれた方々に〜
いつも、このブログを訪問して頂いて、ありがとうございます。
感謝しかありません。
始めた当初は、月に2〜3人を予想していました。
なので、毎日の訪問者の数にいつも、驚くばかりです。
こんなに来て頂けるとは思っていませんでした。
これからも、ご贔屓によろしくお願いします。
私も時間のある限り、こうして発信していきたいと思っています。
ではではー。
三度の日高市大宮鉱山
どーも、東雲鉱物科学研究所です。
2021年9月10日に、埼玉県日高市大宮鉱山に、マンガン鉱物を採集しに行ってきました。
割と家から近いため、アクセスは電車で楽々でした。
駅は高麗川駅で降り、高麗神社まで歩いていくことになります。
20〜30分ほどで、到着します。
駅の近くに交番があり、そこで高麗神社までの行き方を書いた紙を貰えます。
「高麗神社はこちら」の看板があるので、道なりに進んでいけば、必ず到着するはずです。
高麗川駅前のオブジェクト。
こちらが、高麗川駅。
良くある田舎の駅って感じです。
高麗神社。マンガン鉱物が無事に採集出来るように、お参りしてきました。
高麗神社には、自販機があるので、そこで飲み物も買えます。
高麗神社の脇にある沢を登っていきます。
登っていくと、途中で沢が2つに別れます。
2020年の夏に採集に行った時は、左側が草や木で覆われていて、左側の存在に気付きませんでした。
しかし、行ってみると、左側が出現していました。
沢の右側。こちらを進んでいくと、古墳にたどり着きます。
その先に林がありますが、そこを進んでいくと、ゴルフ場にぶち当たります。
お墓があるので、あまり迷惑をかけないようにしましょう。
こちらが、沢の左側。
こちらを進んでいくと、大きな溜池が見えてきます。
左側の沢の先にある溜池。
地面がぬかるんでいるため、落ちないように気をつけてください。
溜池の右側には、小さな沢があり、水が流れていました。
この水が流れている沢を登っていくと、どこに繋がるのかは、分かりません。
危ないと判断したため、登るのをやめました。
溜池の左側の藪をかき分け、進んでいくと、かなり大きなマンガン鉱石がありました。
鉱山が稼働時に使われたと思われる木製の階段がありましたが、半分朽ちていました。
とりあえず、採集場所を撮影したものです。
下に小さく、黒いマンガン鉱石が写っているのが、分かります。
採集場所から、すぐの場所にあった坑道と思わしき穴です。
草で覆い隠されていますが、坑道の入り口に鉄格子が、はめられているのが、確認できました。
ここからは、採集した鉱物になります。
綺麗なピンク色が確認できたマンガン鉱石です。
左下はばら輝石。右上に向かうに従って、低品質の菱マンガン鉱になります。
カリオピライトも確認できました。
上の鉱石をアップで撮影したものです。
綺麗な透明度が高いカリオピライトが、観察できます。
これは、採集したとき、本当に嬉しかったです。
上の鉱石のバラ輝石の部分のアップの写真です。
鮮やかなピンク色が、綺麗です。
菱マンガン鉱です。あまり、品質の良い標本ではありませんが、採集してきました。
低品質の菱マンガン鉱です。
沢のマンガン鉱石のほとんどは、こんな感じのものばかりです。
後で解体しようと持ち帰ってきた、かなり大きなマンガン鉱石です。
カリオピライトのようです。
こちらも、後で解体しようと思い、持ち帰ってきたマンガン鉱石です。
こちらは、菱マンガン鉱やバラ輝石の混ざっている鉱石です。
上の鉱石の一部をアップで撮影したものです。
透明度の高い茶色のカリオピライトが、確認できます。
こちらは、小割りに出来ず、採集場所に置いてきたマンガン鉱石です。
綺麗な茶色のカリオピライトです。
余りの硬さに、滅入ってしまい、破るのを諦めました。
ただ、綺麗なカリオピライトの結晶だったため、写真におさめてきました。
ここからは、実際に行った感想です。
ひと目で、かなり危険な産地だと思いました。
溜池のすぐ側には、私有地があり、立ち入り禁止の看板があり、立ち入りは禁止です。
鉱石に関しては、もうほとんどないというのが、率直な感想です。
他の鉱物採集のサイトでは、2か所、広けた場所に繋がるとありますが、私が行った時は、そんな場所はありませんでした。
ただ、これに関しては、私の到達した場所が、違ったという単純なことだと思います。
多分、水の流れている沢を登って行くのではないかと思います。
坑道と思わしき穴があった場所には、マンガン鉱石は全く無く、砂利道が奥まで続いていました。
車が通ったわだちが、残っていたので、最初の沢の分岐点を右側に行っても、左側に行っても、行く先は同じで、古墳のあった場所なのだと思います。
鉱石は、大部分が低品質の菱マンガン鉱でした。
中には、二酸化マンガンの風化が、大分進んでいて、中まで黒くなっており、すぐに割れてしまうものも、多くありました。
私は運良く、大きめのマンガン鉱石を当てましたが、もう当地のマンガン鉱石は絶産していると思います。
先程も記述しましたが、私有地がすぐ側にあり、なおかつ高麗神社が管轄している古墳もあるため、安易に登るべきではないです。
この日高市の大宮鉱山は、Googleマップに掲載されています。
他にも、鉱物採集を趣味とする方のブログで、この産地が紹介されているものが、検索して色々出てきました。
それを見た、多くの人が立ち入っている産地であることは、想像に難くありません。
私ももう、この産地に行く気はありません。
神社や、現地に住む方々に迷惑をかける可能性が、かなり高いからです。
それでも、登ってみたいという方は、何があっても自己責任で、登って下さい。
当ブログは、一切の責任は負いません。
この辺で締めようと思います。
鉱物採集は、他人に迷惑をかけたり、危険な場所にまで行ってやるものでは、ありません。
当ブログでは、安全な産地を紹介していくつもりです。
ではではー。
秩父鉱山のバスタム石
どーも、東雲鉱物科学研究所です。
2021年8月22日に秩父鉱山に、行ってまいりました。
実は8月が、自分の誕生日なので、プレゼントがてら、秩父鉱山に登ってきました。
今日こそは、石灰沢に行くぞ!と息巻きながら、秩父鉱山へと向かいました。
朝は5時半起き。
電車の中は、爆睡笑笑。
まず、出合に到着し、後の予定もあったので、30分程鉱物を探していました。
お盆が長雨だったせいで、大きな鉱石が沢山ありました。
では、出合での採集品を見ていきましょう。
アクチノ閃石です。
鉱石の間に、落ちていました。
前に採集した標本の片割れなのかな?とか思ってました。
お次。
なんて事ない、磁鉄鉱です。
ルーペで見てみると、針状結晶が見られたので、採集してきました。
余談ですが、磁鉄鉱の自形結晶って綺麗ですよね?
とある標本屋さんでは、5000円して、躊躇したのを覚えています。
多分、閃亜鉛鉱の単体結晶だと思います。
磁性はありませんでした。
ただ、すぐ横に閃亜鉛鉱がありました。
標本の上部を覆っています。
磁性はありませんでした。
閃亜鉛鉱だと思います。
柘榴石の標本です。
中央を斜めに灰鉄柘榴石の脈が入っています。
かなり透明度があります。
お気に入りの標本です。
菱マンガン鉱です。
丸く結晶が、入っています。
中々綺麗です。
この2枚は、一つの鉱石だったのですが、鉱床で割った時は、かなり綺麗なピンク色だったのです。
ですが、家に持ち帰ってみたら、消えていました。
マンガンの儚さを、恨みました笑笑。
しょうがないマンガンだもの。。。
今回のお気に入り標本です。
灰鉄輝石の鉱石です。
マンガン鉱物が見えます。
バスタム石なんじゃないかと思います。
灰鉄輝石の結晶が見えます。
綺麗な針状結晶をしています。
マンガン鉱物です。
これも、採集した時はもうちょっと鮮やかでした。
閃亜鉛鉱です。
下にマンガン鉱物と、上に灰鉄輝石の結晶が見えます。
柘榴石です。
透明度も抜群ですね。
中々見ないタイプです。
お次は、大黒鉱床の採集品です。
こちらは、上の写真を別の角度から、撮影したものです。
珪灰鉄鉱です。
ルーペで見てみると、四角い結晶が見えました。
こちらも珪灰鉄鉱です。
上と同じく、ルーペで、四角い結晶が見えます。
最後に、出合で見つけた鉱石です。
綺麗なヨハンセン輝石の結晶が見えています。
割りたかったのですが、重さは軽く10キロくらいはあり、ハンマーでも傷一つつきませんでした。
1時間くらい粘りましたが、あまりの硬さに諦めました。
他にも、緑色の柘榴石の入った鉱石もありましたが、そちらも、歯が立ちませんでした。
大黒鉱床は、かなり荒れていて、マンガン鉱物や、灰ばん柘榴石が多く見られました。
大人の拳だいの大きさのものありましたが、採集はしませんでした。
オキシプランボローメ石などもありました。
トンネル工事の為、石灰沢には行けませんでした。
写真の通りなので、皆さん、大黒トンネルには入らないようにしましょう。
安全第一ですから。
今回の採集は、沢山採集できたので、満足の行く採集でした。
早く石灰沢には、行きたいですね。
これで、今回の採集品の紹介は終わりです。
皆さんも秩父鉱山に登る時は、万全の態勢で登ってくださいね。
ではではー。
愛媛県四国中央市関川のエクロジャイト
どーも、鉱物科学研究所です。
今回は、愛媛県四国中央市関川で産出する鉱物についてみていきます。
大学時代に主に採集しに行っていました。
2009年〜2013年にかけての採集品です。
残念ながら、詳しい日付の情報を失念してしまっています。
紅簾石片岩です。
このように綺麗な赤色をしているのは、関川では珍しいです。
柘榴石角閃岩です。
この2枚は、同じ標本の別からのショットになります。
角閃石自体は、造岩鉱物ですが、このように大規模に集まっている岩石は、大変珍しいです。
赤い柘榴石が観察できます。
石英中の鉄ばん柘榴石です。
私のお気に入りの標本です。
柘榴石の大きさが違う標本です。
変成岩中に入っているのが、関川の柘榴石の特徴です。
関川に行けば必ず採集することができます。
小さい柘榴石の方が、透明感があり、綺麗だと思います。
これも変成岩中の鉄ばん柘榴石の標本です。
ただ桁違いに柘榴石が大きい標本です。
採集してきた中で1番、大きい標本でした。
当初、割るか悩んだんですが、割らずにそのまま持ち帰りました。
これも、私のお気に入りの標本です。
透緑閃石の標本です。
結晶系が良く観察できる良い標本です。
大きさもそこそこあります。
護岸工事が行われた為、今はこのサイズを採集することは、中々難しいと思います。
小さいものなら、河原に散らばっているので、簡単に採集することができます。
エクロジャイトの標本です。
上の写真は、オンファス輝石中に、ポツポツと柘榴石が入っています。
大分、風化が進んでる印象です。
下の写真は、オンファス輝石中に細かい柘榴石が観察できます。
しかし、関川では、完璧にエクロジャイトと同定できる標本はあまりないことが、分かっています。
本物のエクロジャイトは、東赤石山の小規模な露頭よりもたらされるもので、関川のエクロジャイトには、エクロジャイト様相岩と本物のエクロジャイトが混じって産出することが、現実です。
大学時代に、エクロジャイトに一目惚れし、ずっと採集したかったので、関川に行けたことは、とても嬉しかったです。
関川では、他にも様々な鉱物が観察することができるので、皆さんも是非行ってみてはいかがでしょうか。
私も関川には、色々な思い出があり、書いていて、懐かしい感じがしました。
実はまだ、写真に撮影してない標本がまだあるので、機会があればまたこのブログで紹介したいと思います。
ではではー。
また立ち入り禁止の秩父鉱山
どーも、東雲鉱物科学研究所です。
2021年5月1日に、秩父鉱山に鉱物採集に行ってきました。
なかなかの収穫がありましたが、当日はハプニングがありました。
当初、石灰沢を目指していたのですが、鉱山内に入ることの出来るトンネルが崩落事故を起こし、全面的にアクセス禁止になっていました。
工事は、5月末まで行われているそうです。
なので、これから、入山する方は気をつけてください。
では、採集品を見ていきましょう。
黄鉄鉱と鉛です。
写真撮影だけしました。
(2021年5月1日出合にて採集)
出合に落ちていた岩石です。
長石が大きかったので、写真撮影だけしました。
(2021年5月1日出合にて採集)
赤鉄鉱です。
(2021年5月1日出合にて採集)
アップして撮影してみると。。。
何やら、鉱物が付着していました。
なんだろ?
結晶性石灰岩中のベスブ石です。
淡い茶色が綺麗です。
(2021年5月1日出合にて採集)
2つに割れた鉱石です。
全体は石英ですが、中に黒色のチタン柘榴石が入っています。
(2021年5月1日出合にて採集)
同じ鉱物を割ったものです。
淡い黄色が美しいベスブ石です。
下の標本は、結晶系が上手く出ている為、標本的価値も高く、美しい結晶が観察できます。
(2021年5月1日出合にて採集)
結晶性石灰岩です。
不純物で、色が着いています。
塩酸で、激しく発泡したため、炭酸塩を含むのでしょう。
(2021年5月1日出合にて採集)
水晶・珪灰鉄鉱・黄鉄鉱・珪灰石です。
スカルンは、元素自身に移動出来る距離が決まっており、こうした層状になります。
水晶の部分をアップで撮影したものです。
きちんと、自形結晶になっており、大きさもそこそこあり、見応えのある標本です。
(2021年5月1日出合にて採集)
淡い黄色味のベスブ石です。
2つに割れたものを撮影だけしてきました。
(2021年5月1日出合にて採集)
次は、大黒鉱床です。
大黒鉱床までは、行くことができました。
私の前に大黒鉱床で、採集していた人がいたらしく、割った鉱物が一か所に集められていました。
川の水流は、かなり引いており、河原が大きく露出していました。
私が撤退する直前に、夫婦で採集しにきた方に出会いました。
挨拶だけして、帰りました。
大黒鉱床で一際目を引いたのが、この標本でした。
母岩は結晶性石灰岩で、孔雀石の被膜が全面に覆っていました。
美しい標本だったのですが、持ち上げるのも一苦労でしたし、採集できる大きさでもありませんでした。
なので、観察だけして、撮影してきました。
(2021年5月1日大黒鉱床にて採集)
鉱石中に石英脈が貫入しており、その中に灰鉄柘榴石の結晶が確認できました。
大黒鉱床には、綺麗な灰鉄柘榴石が少なく、採集を熱望していました。
小さいですが、きちんと結晶化しているので、大変嬉しく思いました。
今回の採集で、1番満足のいく標本です。
上のものをアップで撮影したものです。
ちゃんと飴色をしていて、とても美しい結晶だと思います。
(2021年5月1日大黒鉱床にて採集)
大黒鉱床の下流に向かった方向にあった正長石の塊です。
正直、最初はなんだこれでしたが、晶洞にきちんと自形結晶化した正長石の結晶が観察できた為、採集しました。
上の標本の晶洞の部分をアップで撮影したものです。
きちんと自形結晶をしているのが分かります。
初めて、大黒鉱床で観察できた為、非常に嬉しい標本の一つです。
珪灰石です。
一度は綺麗な珪灰石が欲しかったのですが、初めて手のひらサイズの標本を採集することができました。
これも初めて観察し、採集したものだったので、嬉しかったです。
石英・黄鉄鉱・珪灰鉄鉱
上の2枚の写真は、同じ鉱物を別の角度から撮影したものです。
3枚目は、上2枚とは、別の標本です。
この標本を最初見た時、本当の意味で息を飲みました。
今回の目玉標本と言えます。
非常に美しい標本で、綺麗な結晶を観察することができます。
大事にしていきたい標本です。
実は、出合にも、同じ標本があったのですが、あまりの硬さに採集を断念しました。
置いてきたので、欲しい方は、お早目に。
最後に出合に降りて、下流に向かって撮影をしました。
秩父鉱山はいつ行っても、綺麗ですな。
今回の採集ですが、大黒鉱床であんなに様々な鉱物を観察・採集できるとは思ってもいませんでした。
途中、にわか雨があり、大黒鉱床に行くか悩みましたが、行って正解だったなと思いました。
帰りは、温泉に入ってから帰りましたが、温泉から出ると、雷雨になっていました。
山の天気は変わりやすく、全く読めないです。
これから、秩父鉱山に登る方は、天気には気をつけて行ってきて下さいね。
*秩父鉱山は今現在、トンネル工事の為、鉱山街には入れません。
5月末までの期間が立ち入り禁止です。
なので、これから石灰沢や橋掛沢に行かれる方は、行かれないと言う事を知っておいて下さい。
秩父鉱山は、崖崩れが頻発地帯の為、入山する際も、入念な支度でお願いします。
ではまたー。