秩父鉱山で採集した標本の鑑定結果

秩父鉱山で採集した標本の鑑定の結果が、出ました!!


まずはこちらから。

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黄色の母岩は柘榴石、黒い結晶は珪灰鉄鉱、黄鉄鉱が少しだけついてます。


お次はこちら。

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やはり、赤鉄鉱でした。



ここからは、新しい標本です。

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灰鉄柘榴石。

スカルンの塊で、色々な鉱物が共生しています。

大黒鉱床での採集品で、綺麗なので持って帰ってきました。

というか、私がこういうごちゃごちゃした標本が好きだからなんですけどね。


最後は、ミネラルショーでの現金採集品ではありますが、こちら。

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秩父鉱山六助沢産の異極鉱です。

六助沢産の異極鉱と聞いて、即購入しました。

六助沢はもう行ってもほとんど採集出来ないし、そもそも行くこと自体が困難な産地です。

滑落事故で死者が出た産地なので、安易な考えで登るのは控えた方が良いでしょう。

褐鉄鉱と共生しているため、手で持つと手が汚れるのが難点です。


いやー、それにしても立派な標本だなと思います。

ちなみに、異極鉱は大黒鉱床でも産出記録があるので、六助沢で探すより、楽な気がします。


これが、600円なんだからなぁ。

世の人たちは、コレクションしがいのある標本にしか目がないので、こういった標本的な価値や、研究標本としての価値ある鉱物が、安く売買されるのは、ありがたいです。


ただ、これから少子高齢化時代を迎えるにあたって、標本の散逸化が進んでいくでしょう。

そうなった時が、私の一番の心配事です。



PS.どうやら今、秩父鉱山が閉鎖されているみたいですね。どこまで入山出来るのかは、調べてないので分かりませんが、皆さんも行く際には下調べをしてから、安全に採集しに行って下さいね。