秩父鉱山で褐鉄鉱を採集しました。

東雲鉱物科学研究所です。

 

2019年9月28日に、秩父鉱山にまたまた採集に行きました。

色々面白い鉱物がとれたので、紹介したいと思います。

 

まずは、出合で採集をしました。

ざっと見渡した感じあまりない感じでした。

しかし、1時間ほど経過した時、岩と岩の間に、大量の石榴石や、ベスブ石が埋まっていることに気づきました。

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塊でしたが、一部分が結晶化していました。

全体的には、灰ばん石榴石でしたが、結晶化していたのは、灰鉄石榴石でした。

綺麗だったので、お持ち帰りしました。

 

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灰ばん石榴石。綺麗な黄色です。

それしか感想がありませんが、出合では、灰ばん石榴石が、産出する石榴石の8〜9割方を占めます。

 

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久しぶりに出合で見た、灰鉄石榴石です。

粒が良く分かり、とても綺麗です。

光を当てるとキラキラ光り、とても綺麗です。

名前の通り、鉄分を含むので、とても重いです。

 

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ベスブ石です。

赤茶色のベスブ石ですが、出合では様々な色合いのベスブ石が産出します。

一応、お持ち帰りしましたが、後でよくよく考えたら、要らなかったかなと思います。

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これもなんでか知らないが、お持ち帰りした標本。

灰ばん石榴石と磁鉄鉱、方解石。

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これは、今回の採集で感動した標本の一つです。薄い黄色をしたベスブ石で、小さいですが、緑色の結晶が見えました。

ベスブ石は、本当に様々な色で産出するため、綺麗な標本に出会えると、やっぱり嬉しいですね。

 

ここで、石榴石、ベスブ石を掘るのに2時間使ってしまいました。

いかんと思い、一路、大黒鉱床へ。

 

ただ、大黒鉱床に着いたはいいが、見渡しても何もない。。。

 

先に採集に来た方がいらっしゃったんですが、黄鉄鉱しか採集出来なかったとのこと。

 

しかーし。

見つけましたよ、色々と。

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母岩は黒色の結晶化した石灰岩

黄色い粒が、オキシプランボローメ石。

 

ブーランジェ鉱もありました。

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オキシプランボローメ石も、いっぱい付いていて幸せです!!

だいぶ、ブーランジェ鉱も少なくなりましたが、探せばあるみたいですね。

 

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水晶もありました。

拡大レンズを使わないと、よく分からないレベルですが、綺麗です。

 

 

ここまできて、時間があまったので、私は極秘の場所に移動し、採集しました。

その成果がこちら。

まあ、まずは、写真をよく見て下さい。

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褐鉄鉱です。

サイズは、手のひらに乗るサイズです。

かなり大きく、立派な褐鉄鉱です。

磁石が付く為、元は鉄だったことが分かります。

 

ここまで、かなり駆け足で見てきたんですが、実は論文に忙殺されています。

早く落ち着きたいです。

まあ、書くのは好きなんですがね。。。

 

ではでは、またねー。