初めての和久観音山鉱山での鉱物採集
11月始めくらいに、研究会のメンバーとチームを組んで、福島県の和久観音山鉱山に鉱物採集に行ってまいりました。
今年一年は論文があり、あまり鉱物採集に行かなかった私。
論文も書き終わり、掲載が決まったため、息抜きに行ってきました。
ここが、第1鉱体!
中は10メートルくらい行くと、下に向かって掘られていた。
ただ、地下水がしみ込んできたみたいで、縦穴は水没していました。
しかも、かなり深かった…。
和久観音山鉱山は、ペグマタイト鉱床なので、こんな感じで石英がデカイ!
黒い部分は、黒雲母です。
他にも白雲母を採集したり、柘榴石を採集したりとワクワクが止まりませんでした。
実はあんまり、私は県外の鉱山に行かないんですよ…。
秩父鉱山が好きで、いつもそこに行く感じなんです。
唯一行ったことがあるのは、尾去沢鉱山くらいです。
いや、そうでもないわ。
茂倉沢鉱山に行ったことあるわ笑笑。
ここからは、採集品です。どうぞー!
長石に埋もれている鉄電気石の結晶!
どうだ!
これは、私のお気に入りに即入った標本です。
若干、長石の右側が自然放射線の影響で、オレンジ色に色づいています。
この標本は、本当に感動しました。
かなり大きな煙水晶の結晶!
石と石の間に落ちていて、結晶が顔を覗かせていたので、即座に拾い上げました。
いやー、素晴らしい標本です。
立派な標本です。
実は私、ペグマタイト鉱床にきたらやりたいことがありました。
それは……大きな長石が欲しい。
良くある岩石標本って、小さくないですか?
私はそれがずっと不満でした笑笑
そこで、採集したのがこの標本。
どうです?
ちゃんと結晶面が出てるでしょう?
この長石の標本、黒雲母、白雲母、柘榴石、煙水晶と、なんと一度で四度美味しい標本なんです笑笑。
しかもちゃんとはっきりした結晶面が、あるしね。
この長石、家に着いて良く見てみると、ピンク色になっている部分がありました。
これも煙水晶同様、自然放射線の影響でしょう。
今回はこれで、終わりです。
また春になったら、鉱物採集の旅に出ます。
それまで、このブログでは過去に採集した標本や、鉱物学的な知識について紹介していこうと思います。