秩父鉱山の不明鉱物

今回は私が一番良く行く秩父鉱山の鉱物を、紹介したいと思います。


不明鉱物です。

というか、私の鉱物の鑑定眼がないからなんですが・・・。

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まずはこれ。

大黒鉱床産です。

表面も錆びてますが、裏面はもっと錆び錆びです。

ルーペで観察してみると、黒い粒の結晶がキラキラと輝いています。

最初、磁鉄鉱かと思い採集したんですが、磁性はありませんでした。

赤錆がある事から、鉄を含む鉱物である事が分かります。

多分、赤鉄鉱なんじゃないかと思っています。


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お次はこれ。

母岩が灰ばん柘榴石で、その中に丸い点状に黒い鉱物が入っている標本。

これも大黒鉱床産です。


これも磁鉄鉱かと思い採集した標本です。


はい、黒い鉱物はなんでも、磁鉄鉱に見えるくらい、私の鉱物鑑定眼は腐っています笑笑。


やはりルーペで観察してみると、黒い光沢のある粒が入っています。

表面はそこまで入っていませんが、断面にかなり入っています。


一応、産出リストやら、文献を読んで当てを探してみました。

一番の候補は、珪灰鉄鉱だと思います。


いやいや、珪灰鉄鉱は短柱状の結晶じゃんと突っ込まれた方、文献に拠れば粒状の珪灰鉄鉱もあるらしいです。

大黒鉱床でも、珪灰鉄鉱は産出するとのこと。


ここまできて、一番疑問に思ったのが、母岩が柘榴石じゃんという事。

グーグル先生に聞いてみると、ほとんどの珪灰鉄鉱の結晶の写真が、短柱状の結晶で、なおかつ石英脈に入っている写真か、単体分離結晶ばかり。


だけど…はい。

一件だけヒットしました!!

灰ばん柘榴石と共生する珪灰鉄鉱の写真が!!

写真は、無断転載禁止などがあるので、アップはしません。

珪灰鉄鉱・灰ばん柘榴石で、検索してみて下さい。


とここまで見てきたんですが、あくまでこれは仮説です。

ただ、裏面に一つだけ短柱状の結晶があり、この仮説が一番良くあってるように思えます。


来月に研究会で、玄人の方に鑑定して頂く予定です!

その結果は、また今度。


では!