横須賀の鉄電気石

どーも、東雲鉱物科学研究所です。


遂に、2020年になりました。

オリンピックイヤーですね。


鉱物の採集記録です。

2020年1月11日に、神奈川県の野比海岸に、採集に行きました。


暗緑色凝灰岩中に、沸石族が産出するとの論文を、横須賀自然史博物館で知りました。


今回は結果的に、暗緑色凝灰岩が見つかり、沸石を発見しましたが、写真映えするものではなく、ルーペサイズのものばかりでした。


運が良ければ、玄武岩中のかんらん石も採集できます。

ゼノリスというかたちで、産出します。


海岸に転がっていた石を、引っ掻き回していたところ…。

こんなものが。

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電気石が、採集できました。

大分、海中を漂ってきたみたいで、表面が汚れていました。

かなり磨耗してますが、一部長石がルーペサイズで、成長しており、すぐにペグマタイトだと勘付きました。


ただ、この電気石、どこから来たんだという疑問が。。。


いつだったかのミネラで、横須賀・葉山の立石海岸で電気石ペグマタイトが、流れ着いたとの記載がありました。


いつくか、横須賀の地質や鉱物に関する研究論文を読みましたが、気になる記載が。


それが、こちらの論文。

http://nh.kanagawa-museum.jp/files/data/pdf/nhr/17/nhr17_095_107kato.pdf


電気石 

(山北町中川で上流の石英閃緑岩の露頭からのものと思われる転石中に微細な黒色柱状をなすが確実でない)


多分、この露頭から来たのではないかと、推察できます。

というか、神奈川引いては、横須賀の電気石ペグマタイトの記述はこれしかありません。


ミネラで紹介されていた電気石ペグマタイトと同じなのかは、分析をしてみないと分かりません。


まだまだ、探せば、良いものが見つかる気がしています。


ではではー。